西洋で社会問題の「肥満」を表す複数の英単語
今日のテーマ
肥満を表す英単語は色々とあるので、それらの違いを把握する。また、肥満の人のことを直接それらの英単語を使って表現することにも注意が必要。どうしたらよいのかを説明します
外国に住んでいると、
日本人がすっごく小さい生き物に見えることがあります。
全然違うんですよ。
何が?
サイズが!
痩せすぎですっ!
BMI(適正体重指数)
■ところで、
「BMI」って知っています?
「Body Mass Index」の略で、
適正体重(身長と比較して)をみる計算値です。
ちなみに計算式は、
体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}=BMI値
この数値が18.5~25の間なら健康的な体重といわれています。
日本人のBMI値の平均値は、
だいたい21~22だそうです。
一方、ヨーロッパ諸国の平均値は25.4。
平均値ですでに健康体重からはずれています。
そうなんです、
西洋諸国はこの肥満が社会的大問題なのです。
肥満を表す英語
■こういった際に使われる「肥満」という単語は、
「Obesity」(名詞)
と言い表されます。
少し専門用語っぽい感じでもありますが、
社会問題ネタやニュースなどではこの単語が使われます。
また、「太り気味」を通り越した
「肥満」という意味でも使われます。
BMI値の例でいったら、
BMI値25~30は「Overwiight」
BMI値30以上は「Obesity」
と表現されています。
肥満の人に言ってはいけない言葉
■でも、太った人も見たときに
「He/She is obese.」 ( Obese : Obesityの形容詞 )
とか、
「He/She is fat.」
と言うと、
ちょっと差別的(デリカシーに欠ける)表現になります。
注意してくださいね。
あえて言うなら
「I think that he/she is overweight.」
また、「肥満気味かなぁ?」程度なら
「Good-sized」という表現がいいかもしれません。
「Good-sized」というのは本来
「ちょうど良いサイズ」という意味ですが、
相手に失礼ないように表現するならこういった言い方もあるわけです。
日本と海外の肥満状況比較
■日本人の「obesity(BMI値30以上)」の割合は、
人口の3.2%。
筆者の住むニュージーランドでは20.9%。
アメリカではなんと30.6%だそうです。
逆に、
健康体重以下(BMI値18.5未満)の割合は
日本は12.2%。
この数値は先進国の中では異常に高すぎのようです。
(普通、痩せすぎは貧困からくるものなので)
ちなみにアメリカは3.2%とのこと。
健康体重以下は「underweight」で表現されますが、
日本人の場合は「skinny(痩せた)」を通り越して、
「too skinny」の人も多すぎますよね。
筆者からひとこと言わさせていただくと、
「日本人のダイエットブームはちょっと異常。
西洋社会の食生活ももちろん異常(カロリー高すぎ)。
健康維持には「適正な食生活」が一番ですよね。」
糖尿病は英語で diabetes
《 追記 》
■「肥満は万病の元」
なんていいますよね。
その中でも特に気をつけなくてはならないのが
「2型糖尿病」
英語では、
「 Type 2 Diabetes 」
といいます。
西洋社会では特に、
肥満からくる「 Type 2 Diabetes 」が
大きな社会問題となっています。