口喧嘩(口論)と議論は違うもの
今日のテーマ
日本では、問題の核心を言わないでも相手は察して理解すべきものとか、時間が解決する、という風潮がありますが、海外ではそれは通用しません。問題があれば話し合い(議論)をして解決します。口論(口喧嘩)とは違って、問題を解決するための手段です
■今回は、
英語ネタというよりも、
日本と西洋世界との
文化・習慣の違いについてお話をしますね。
海外では議論/話し合いが基本
■どういう話かというと、
外国に住んでいて
筆者がひしひしと感じることは、
西洋人というのは日本人と比べて
議論が好きだということ。
もしかしたら、
「議論」という言葉は
ちょっと大袈裟かもしれませんが、
何か問題があった時に、
時間が解決してくれるだろう
みたいな解決方法はあまりとりません。
お互いにしっかりと
話し合って物事を解決する。
これが基本だということ。
■だから、何か小さい問題があって
「まあ、それほど大袈裟にもしたくないし、
今回はまあ、黙っておこうかな。
そのうち時間が解決してくれるだろう。」
などと自分が思っていても、
相手はそうはさせてはくれません。
「時間が解決」
などという手は使わせてくれないのです。
徹底的に話し合い。
これによって解決します。
日本人の自分は議論下手
■そして、
こちらの人達は、
議論というか、話し合いというのが
うまいというか、慣れているんですね。
■筆者なんかは、
海外移住当初は、
そいうった議論(話し合い)に
あまり慣れていなかったので、
議論の最中に
ついつい感情的になってしまうんですね。
ちょっと怒り気味に
相手に言葉を発してしまったり、
論点からずれて、
相手のものの言い方に文句をつけてしまったり。
こういった傾向は筆者に限らず、
日本人の傾向としてみられるようです。
おそらく、
あまり意見のぶつけ合い
ということを好まない日本人は、
そのような機会に慣れていないのでは、
とも思います。
だから、そのような状況になると、
相手に対して不快な気持ちがおこり、
「なんて失礼なやつだ」
みたいな感情が沸き起こってくる。
そして、議論ではなく、
口喧嘩のようになってしまう。
議論と口論は違う
一方、
きちんと議論の出来る多くの西洋人は、
あくまでの問題を解決することに
重点をおいているので、
変に感情的になることもないですし、
相手の意見をきちんと聞いて
お互いの問題解決への道を
探していこうとします。
■このことは筆者が海外に移り住んで
強く感じたことです。
もちろん、
議論と口喧嘩をはきちがえてしまっている
西洋人もいるでしょうが、
「議論」と「口喧嘩」の違いをしっかりと
わかっている西洋人が非常に多いというのが
筆者が感じるところです。
■最近では、
筆者も「議論」というものに慣れてきて、
「口喧嘩」に発展するようなことは
減ってきたと思います。
「議論」のあとは
正直ぐったりと疲れますが(英語ですしね・・)、
相手が考えていることも
はっきりと理解できますし、
これから今後お互いが
どのようにしていくべきかも
わかるわけですから、
気持ちはすっきりしますよね!