「~へ」の前置詞はtoとforどっち?
今日のテーマ
「誰々へ〇〇を渡す」などと言う時の英語表現で、「誰々へ」のところで、前置詞の「 to 」を使うか「 for 」を使うか、迷いますよね。「 to 」と「 for 」では、どのような違いがあるのかを学んでいこう
■あなたは「 to 」「 for 」の使い分けで、頭を悩ませたことはありませんか?
「そうそう」と思ったあなた、筆者もそんなあなたの気持ちは良くわかります。
この「 to 」「 for 」は
使い分けがちょっと微妙なケースがあるんですよね。
■それじゃあ具体的な例でちょっとみていきましょう。
あなたは奥さん(旦那さん)のご両親宅に行くことになりました。手ぶらではなんですので、ワインをプレゼントといいますか、手土産として持って行くことにしました。
その際の
『ワインを義理の父に持っていった』
というのは英語で何と言うでしょう?」
「誰々へ」、toとforの正解はどちら
A:「 I took a bottle of wine to my father-in-law. 」
B:「 I took a bottle of wine for my father-in-law. 」
■Aでは「 to 」を使って、
Bでは「 for 」を使っています。
答えはいったいどっち?
正解は両方。
しかし、意味合いは違ってきます。
toとforの意味合い違い
■「 to 」は、
具体的な実際の「行動」が、誰に対して行われたかを指す際の前置詞として使われます。
今回の例では、
「義理の父に渡した」
という具体的な実際の「行動」先を指す、前置詞としての「 to 」なわけです。
一方、「 for 」はというと、
具体的な行動としての対象を指すのではなく、今回の例では
「誰に対してのワインなのか」
という意味合いで使われています。
ちょっとわかりずらいですか?
AとBの文を和訳すると、
A:「 I took a bottle of wine to my father-in-law. 」
「私はワインを義理の父に持って行った。」
B:「 I took a bottle of wine for my father-in-law. 」
「私はワインを義理の父向けとして持って行った。」
これなら少しはわかりやすでしょうか。
■前置詞「 to 」のイメージとしては、「直接的」。
今回の例なら、「誰々へ手渡す」。
「 for 」のイメージとしては、「抽象的」。
今回のように「誰々に対して」。
ということになります。
英語を覚える際は、単語を(今回なら前置詞を)イメージとしてとらえていくことが大事です。
どうです?
あなたは「 to 」「 for 」の前置詞のイメージがなんとなく出来てきましたか?
今回のように手土産であるとか、誰かにプレゼントを渡す、なんて時の表現方法として、この2つの前置詞に違いをイメージとして捉えておいてくださいね。