ビジネスで使う「Entity」という英単語の意味
今日のテーマ
普段あまり馴染みのない英単語「entity」ですが、ビジネス英語では、わりと良くでてくる単語。辞書で意味を調べても、なんだかわかりにくいけど、ここの説明を読めば、意味のイメージが掴めるはず
ビジネスの授業で出会った「entity」という言葉
■筆者は、英語でビジネスの講義を受講しています。
ベーシックな講義内容ではありますが、海外において英語でビジネスの勉強をするというのは、筆者にとってはひとつのチャレンジ。
今は楽しくこのチャレンジを満喫しています。
そのビジネスの講義で、最初に出てきた新しいボキャブラリー。
■それが、「Entity」という単語。
『ビジネスにおいて会社(株式会社や有限会社)は「Entity」である』
というのが講義のテーマでした。
この「Entity」という単語、ビジネスを勉強するにあたっては基本中の基本のことば。
しかし、今まであまり馴染みの無かった言葉でした。
Entityの意味
「Entity」を日本語訳すると、「実在」とか「本質」、「実体」、「自主独立体」などと訳されます。
でも、こういった日本語訳では何だかピンときません...
英英辞典(Longman現代英英辞典より)をみてみると、
「something that exists as a single and complete unit」
やっぱりこれでも今ひとつピンとこない..
■それでは、
Entityとはどういう意味かをビジネスの例で説明すると、
『もしあなたが株式会社や有限会社を運営することになったら、あなたは会社のオーナーではあるけれど、会社自体はあなたとは独立した存在になる。
例えば、あなたの会社が収益を上げたら、その収益は会計上はあなたのものではなく、会社企業のもの。
また、会社が大きな借金を負ってしまった場合、その負債はあなたにかかるのではなく、あくまでも会社にかかる。
それがたとえあなたの会社であっても。なぜなら会社はあなたとは完全に別ものの「Entity」であるから。』
さしずめこういった説明になるでしょう。
この説明を読んだ後に、英和辞典や英英辞典をみると、「あ~、なるほど」ってわかりますよね。
たしかに日本語訳にすると、「自主独立体」になるかな、と。
■でも正直、和訳を日本語の単語ベースに落とそうとすると、ちょっと無理がありますよね。
せめて英英辞典のように、文書で説明してくれないと。
■筆者の説明で、「Entity」の意味を少しでもわかって頂けましたでしょうか?
会社を設立すれば、その会社はあなたとは独立した「Entity」となるので、リスクマネージメントもしやすくなる、ということです。
■この例からもわかるように、単語を覚えるには、何かから 学んだ方が身に付きやすいものです。
(今回の例だったら、ビジネスにおいて会社というものは何か?)
ただ単に単語集とかで、単語とその意味を覚えようとしても、ちょっとピンとこなかったり、なかなか覚えられなかったりするものです。
単語を覚えるコツは、何かを読んだり、聴いたりして、その中に出てきた単語をしっかりと覚えることです。
その方が印象に残るので、そのあともずっと覚えてられますよ。
synergyという英単語もご紹介
《 追記 》
■ビジネスの授業で、もうひとつ気になった言葉、
それは「Synergy」という単語。
和訳は「相乗効果」「相互作用」。
英語訳では、
「The whole is greater than the sum of the parts.」
どういうことかというと、
「1+1は2ではなく、3とか4とか5以上とかになる」
ということ。
例えばオーケストラ。
ピアノやバイオリン、チェロやコントラバス。
それぞれでももちろん美しい音をだしますが、それらが合わさった時、さらに美しい音を作り出されます。
ビジネスにおいても、
営業、製造、購買、会計、マーケティング、法務、総務、それぞれのエキスパートが合わさって企業となった時、バラバラの時には成し得なかったような素晴らしい仕事が出来るのです。
これが「Synergy」です。
今回ご紹介した、「entity」や「synergy」。
普段目にする機会は少ないかもしれませんが、ビジネス英語に興味があるなら、知っておいた方がいい英単語です。